お宮参りの服装には注意!避けるべき服装や、参加者の服装についても解説
この記事では、お宮参りで避けるべき服装や、一般的な服装について紹介しています。また、赤ちゃんの両親や祖父母の服装についても解説しています。
「お宮参りと言えば家族での記念撮影」というのが近年の風潮ですが「どんな格好で臨めば良いのか」をご存知でしょうか。今回は、あまり知られていない「お宮参りの服装」と「赤ちゃんの祝い着におすすめのメーカー」について詳しく解説していきます。
お宮参りとは
お宮参りとは、神社で氏神様に対し
・赤ちゃんが生まれたという報告
・無事に生まれたことへの感謝
・今後の健やかな成長を祈る
といったことをする行事です。
お宮参りを行う日の目安は生後1カ月ほどであり、厳密には
・男の子は生後31日目
・女の子は生後32日目
に行われます。しかし、近年ではお母さんの体調や、季節などに合わせて日にちが決められることが多く「必ずしも守らなければならない」というものでもありません。
お宮参りの服装
ここでは
・避けた方が良い服装
・お宮参りで一般的な服装
以上の2点について解説していきます。
避けた方が良い服装
避けた方が良い服装として挙げられるのは
・カジュアルな服装
・露出の多い服装
以上の2つです。
まず、お宮参りは家族のイベントである前に神聖な行事であるため、カジュアルな格好は控えた方が良いです。ここでいうカジュアルな格好とは
・デニム
・スウェット
などといった服装をさします。
しかし「例外なく全部だめ」というわけではなく、ブラックやネイビーなどの暗いジーンズをきれいに着こなすのであればそれもアリですし、プルオーバーのようなきれいなトップスであればそれもアリです。
ここでいう避けるべきものは、ビッグシルエットなスウェットや、ダメージジーンズのようなものです。あまりにラフなものは避けるようにしましょう。
そして、次にですが露出の多い服装も避けてください。例を挙げるならば
・ミニスカート
・ハーフパンツ
・サンダル
などです。ミニスカートは、黒タイツをはくならアリとも言われていますが、世間体を気にする場合には避けるべきでしょう。ハーフパンツは「近所の神社に軽くお参り」という程度なら問題ありませんが、できるだけ避けることをおすすめします。
また、サンダルやヒールはラフな格好というだけでなく、ケガのもとにもなります。よくある事例が「階段で引っかかって転ぶ」というものです。神社の階段は昔ながらの物であるため、歩きやすいようにできていないこともあります。そのため、足元には注意しましょう。
お宮参りで一般的な服装
お宮参りで一般的な服装は、スーツや和服といったフォーマルなものです。現代ではレンタルする手間を避ける人が多いため、スーツが圧倒的に多いです。スーツは略礼装でも問題ないため、家族の中で格を合わせるようにしてください。また、主役は赤ちゃんなので、あくまでも赤ちゃんの服装に合わせて格好を選ぶようにしましょう。
お宮参り参加者の服装
ここでは、お宮参りに参加することが多い
・赤ちゃん
・赤ちゃんの両親
・赤ちゃんの祖父母
の服装について解説していきます。
赤ちゃんの服装
正式なお宮参りでは、白羽二重(しろはぶたえ)の着物の上に、紋の付いた祝い着を着せるのが一般的でした。この時の柄は
・赤ちゃんが男の子の場合「熨斗目模様(のしめもよう)」
・赤ちゃんが女の子の場合「友禅模様(ゆうぜんもよう)」
が良い、とされています。
熨斗目模様(のしめもよう)には、出世や大成を祈る意味合いが込められており、色は黒色、濃紺、紫色、深緑といった暗めの色や、水色が定番となっています。柄はたくましいものが好まれており、鷹、兜、武者などが定番です。
友禅模様(ゆうぜんもよう)は美しさや気品に定評がある人気の柄です。昔から赤やピンクの配色が多い特徴がありましたが、近年では白色の生地が主流となっています。柄は手毬、牡丹芍薬、桜といった花や、花車などが人気を博しています。
また、近年白羽二重ではなく「ベビードレスの上から祝い着を羽織る」というのが主流となってきています。中には「祝い着は着なくて良いから、ベビードレスで済ませたい」というケースもあるようです。
また、カジュアルなお宮参りも流行りつつあり、赤ちゃんに洋装をさせる家族も増えてきています。そうした家族の中では
・白いロンパース
・衿の付いたロンパース
といったよそ行きの格好をさせるのが人気です。
赤ちゃんの両親の服装
母親の服装
母親の服装に厳格な決まりなどは存在しませんが
・落ち着いた色の服
・落ち着いたデザインの服
を選ぶ方がよしとされています。
理由は主役が赤ちゃんだからです。赤ちゃんの服装に合わせるのが基本ですので、赤ちゃんが和装の場合には
・訪問着
・色無地
・付け下げ
などの「目立たない着物」を着ると良いです。また、祝い着とのバランスも考えるとなおよいとされています。近年ではレンタルもあるため、気に入るものを探してみてください。
具体的な服装としては
・ワンピース
セレモニースーツ
などが挙げられます。
これらがよく選ばれる理由は、授乳や抱っこといったお世話が和装だと大変だからです。そのため「赤ちゃんが和装を着ていても洋装」という人が多いようです。また、ブラウスにパンツやスカートといった手軽な着こなしも近年の流行りです。
父親の服装
父親の服装には、正式なものがあり、昔は
・一つ紋の羽織
・三つ紋の羽織
といった着物に袴を合わせるスタイルでした。しかし、現在ではスーツが主流となっています。
赤ちゃんやお母さんが着物であっても、無理に合わせる必要はないです。可能ならば、礼服を着るのが一番ではありますが、黒や紺、グレーといった落ち着いた色であれば、通常のスーツでもOKとされています。また、シャツやネクタイは派手でないものを選ぶようにしてください。
赤ちゃんの祖父母の服装
祖父母の服装には、特にルールがありません。そのため、赤ちゃんのお母さんの服装と同様に落ち着いたものを選びましょう。
祖母の服装には
・色留袖
・訪問着
・スーツ
・ワンピース
といったものが選ばれるケースが多いです。
また、祖父の服装には
・礼服
・スーツ
などが選ばれるケースが主流です。
しかし
・遠方から来る
・祖父母が高齢
という場合には、上記に挙げたようなものが着られないこともあるため、その際には臨機応変に対応してください。「両家の祖父母が来る」という場合には、服装を合わせた方がトラブルにならなくて済むため、事前に服装を決めておくのがおすすめです。
ベビードレスやロンパースのおすすめブランド
ベビードレスやロンパースのおすすめブランドは
・familiar
・ KISETTE
・ Jacadi Paris
・ PETIT BATAU
以上の4つです。
familiar
familiarは「神戸発の老舗子ども服ブランド」として有名です。「お母さんが着ていたベビードレスを使った」というケースもあります。
KISETTE
伊勢丹新宿店などの都市部で扱われているベビーウェアのブランドです。また、雑貨などもあるため人気のブランドです。
Jacadi Paris
近年、人気が急激にでてきたフランス発のブランドです。オンラインストアもあるため、気軽に検討しやすくおすすめです。
PETIT BATAU
出産祝いの定番として有名なブランドです。繰り返し洗っても崩れにくく、その丈夫さに定評があります。
まとめ
お宮参りにおいて避けるべき服装や、赤ちゃんの両親や祖父母の服装については、お分かりいただけたでしょうか。近年では楽しむことに焦点が当てられがちですが、お宮参りは神聖な行事ですので、服装は合ったものを選ぶようにしましょう。